音声認識ソフトの実力評価と学習能力活用
トップ > 画面の任意の場所を音声でクリックできる機能
Windows音声認識には、一風変わった機能があります。
それは音声で画面の任意の場所をクリックすることができ、そしてその場所にデータ入力ができる「マウスグリッド」という機能です。
手で入力できない人が、エクセルやパワーポイント、あるいはCADソフトなど、常に任意の位置にカーソルをもって行き、データ入力するようなソフトに対しては、とても便利に使える機能です。
あとで詳細を具体的に説明しますが、まったく手を使わずに音声で好きなところへカーソルを移動させて、クリックすることができます。
マウスを素早く移動して入力したい場所をクリックし、すぐに入力しはじめることのできる人と比べた場合、少しまどろっこしい気がするかも知れませんが、手の使えない人にとっては、非常に便利な機能ではないでしょうか。
画面の任意の場所をクリックするコマンド
音声認識を使用して画面の任意の場所をクリックするコマンドを、次の表に整理しました。
実行する操作 言う言葉 | 名前を言うことによって任意の項目をクリック "ファイル"、"編集"、"表示"、"保存"、"太字" 【"保存"OK】 |
マウスグリッドを表示 | マウスグリッド |
任意のマウスグリッド正方形の 中心へマウス ポインターを移動 | "正方形の番号 (1 つまたは複数)"、1、7、9、1、7、9 |
マウスグリッドの任意の正方形 をクリック | "正方形の番号"をクリック |
ドラッグする項目をマウスグリッ ドで選択 | "項目が表示されている正方形の番号"、3、7、9 (番号の後、 「マーク」) |
項目をドラッグする領域をマウス グリッドで選択 | "ドラッグする正方形の番号"、4、5、6 (番号の後、「クリック」) |
エクセルの任意の位置に、次の2行の文章を入力する作業を、すべて音声で行ってみました。
流れの通りに順番に説明していきます。
※入力する位置をわかり易くするため、わざと「◆」を入力してあります。
エクセルが閉じて、マウスグリッドを使ったデータ入力実験の終了です。
多少、まどろっこしい操作手順になりますが、Windows音声認識はマウス操作を含めてすべてのコマンド操作を音声だけでできるので、何かもっと便利な活用の仕方があるように思えます。
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