音声認識ソフトの実力評価と学習能力活用
トップ > 評価変わった低コストマイクの精度
以前の記事で、低コストマイクだと認識精度が大きく落ちると評価を書いていました。
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>>音声認識精度を大きく左右するマイク
ここまででわかったことは、
「マイクは音声認識の精度において、一番重要な部分である」
ということ。(もちろん変換ソフトの次です)
外付けマイクをいろいろと変えるのは、それほど大きな差とは
ならなかったのですが、内蔵マイクを使うと大幅に変換精度が
ダウンするということ。
変換精度のレベル低下の原因がわかり、そしてそれを改善する
ことができてようやく胸のつかえが解消できたのでした。
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しかしその後、上の実験で使用した低コストマイクを使い続けて、その評価が正しくなかったと感じています。
当初評価したときは、ロジクールのワイヤレスヘッドセットをしっかりと使い込んでいたときに、マイクを低コストのものに変更して、両方の認識精度を比較していました。
ロジクールのワイヤレスヘッドセットに対しては、その音声がある程度登録されて変換のための条件が整っている状態でのテストになっていました。
しかしもう一方の低コストマイクに対しては、事前のセッティングができていない状態(ロジクールのヘッドセットの環境条件のため)で、比較評価されていたということです。
どの程度の影響があったのかはわかりませんが、明かに低コストマイクに対して不利な条件での実験であり、ハンディのある状態での比較結果となっていたと思います。
あとからそのことに思い至ったため、その時点から一定期間低コストマイクを使い続けて、その結果を再評価しようと考えたのでした。
ズバリ、10~11月の2ヶ月間使い続けたあとでその変換精度を確認したところ、特に遜色の無い結果でした。ワイヤレスではなくて細いコード付きですが、とても軽く装着も簡単なので、そのままずっと使い続けている状態です。
このことから、低コストでも音声がクリアなマイクは、使い続けて学習させていけば、十分問題なく音声認識用マイクとして使えるということです。
最近の日本製機器は性能が良いので、1000円以下の超低コスト品は別として(問題無いかも知れませんが、使ったことがないため)、2000円前後のものは問題なく使えると思っています。
従って、まずは簡単に低コスト品でトライしてみて、これは使えると感じて使い続けるようになったのち、少しレベルの高いものを検討してみても遅くはないと感じています。
今ではマイクが低コストでも日本の信頼あるブランドのものならば、それ以上に発声の仕方や区切りをどうつけるかなどの方が、より変換精度に影響すると考えています。
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