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Amazon Alexa シミュレーターでテスト実施

次の写真は何かわかりますか?

Amazon Alexa

そうです、今話題の Amazon Alexa が搭載された Amazon Echo です。
人工知能(AI)スピーカーとして話題沸騰状態です。

2015年6月に初めて Amazon Echoの一般販売が開始されて、その後は Amazon Tap、Echo Dot と、Alexa を搭載したデバイス群が次々と投入され、ファミリーは現在拡大の一途をたどっています。

そもそも Amazon Alexa とは、いったい何なのでしょうか?

今回は Amazon Alexa とは何か、その機能としくみ、そして実際にそのテストサービスにトライして、実際に英語で会話をしてみた結果について報告します。

「AIを相手に、独り英会話練習にかなり使えそうです!」

Amazon Alexa とは?

Alexa とは Amazon が提供する、クラウドベースの音声認識サービスのことを言います。

Alexa に対応したデバイスによって認識された音声が、ネットを通じて Amazon のクラウドサービスに送られて、音声認識されてテキスト変換され、さらにその意味が評価されて返答内容(対応内容)が決定され、対応デバイスに返信されるというシステムです。

Alexa system

もう少しわかり易く手順で示すと、

Alexaデバイスに話しかける(例:Amazon Echo)
その音声が Amazonクラウド音声認識サービスに送られる
音声認識されテキストに変換
意味を翻訳、評価
返答/対応内容の確定
Alexaデバイスに返信
データを音声変換して返答(デバイスなどを制御することも可能)

という流れになります。

最初は、Windows7音声認識のようなソフトが内蔵されていて、デバイス側でテキスト変換されてから、データをネットを通じてA・Iに送るのかと思ったら、どうも違ったようです。

音声データを送ったら、音声認識/テキスト変換、AIが評価後データを送り返し、デバイス内で音声合成して女性の声で答えてくるというしくみのようでした。

遠くのAmazonクラウド音声認識サービスとのやり取りで、返答内容や対応処理が決められるので、話しかけてから返答が来るまでには、距離によりますが3秒前後を要していました。

Amazon Alexa の機能

次は Alexa でどんなことができるのか・・です。
組み込まれているデバイスがいろいろあり、それぞれで少しずつ違うようですが、代表的な部分を上げると次のようになります。

・天気を確認する
・単語の意味やスペルを確認する
・英会話練習をする
・スケジュールを確認する
・家電をコントロールする
・料理のレシピを確認する
・音楽を流してもらう
・ネットで買い物をする
    ・
    ・

など、いろいろな機能があり、今後もさらに追加されていくのは間違いありません。

Amazon Alexa は音声認識AIで、一言で言うと、話し相手から始まり、スケジュール管理や買い物、家電機器の制御など、生活のありとあらゆるものを音声で操作できるというものなのです。

もう少し具体的に書くと、仮に、Alexaが搭載されている冷蔵庫(例:Smart InstaView)の場合は、「メニューを表示」とか「買い物をしたい」というだけで、おすすめのメニューを表示してくれたり、通販サイトと接続して買い物が出来たりするというような調子です。

つまりは、生活の中で発生するいろんな手間が、Alexaによって省略できるようになるということです。

アメリカで販売されてからすごい反響で注文が続き、まさに品切れ状態が続いているAmazon EchoやEcho Dotですが、現在はまだ日本では販売されていません。

どうも技術規格が適合基準に達していないということのようですが、いずれ近いうちに販売されて、大きなブームを呼びそうな気がしています。

 

Amazon Alexa をテスト

Amazon Echo などがまだ日本国内で販売されていませんが、スマホアプリ「Reverb」を使ってテストをすることができます。

また、パソコンでもテストサイトに行ってログインすれば、実際に Alexa と会話してそのフィーリングを確認することができます。

今回は、パソコンのテストサイトに接続して、その反応を試してみました。

Alexaシミュレーター:
テストをする方法としては、Amazonが提供しているAlexaシミュレーターEchosim.ioにアクセスして、Amazonアカウントでログインし、AIとの会話を試してみることになります。

Alexaが対応する言語は、現時点では英語とドイツ語の2つです。
(英会話を練習したいと思っている人には、もってこいのシステムです)

それではその流れに沿って、説明していきます。

1)Alexaシミュレーター「Echosim.io」にアクセス
2)ログイン画面が現れます

01 log-in

3)Amazon ID と パスワードを入力し、sign in ボタンをクリック

02 ID PWD input

4)使用条件に対して「同意」を求められます

03 使用条件同意

5)Okay をクリック
6)テスト スタンバイ状態になります

04 stand by

7)話し掛けるときは、先に中央上のマイクと書かれたボタンをクリック
  しながら(し続けながら)話し掛けます

05 質問/話しかけ

8)話し掛けが終わったら、マイクボタンのクリックを止めます
9)3秒間程度待つと、Alexaより返答が返ってきます

この要領で繰り返しながら、AIとの会話を続けていきます

さて、ここからです。

Hi, Alexa. What’s the weather in Japan?
アレクサ、今日の日本の天気はどうですか?

と質問したら、

 What city?
 どこの市ですか?

と返されました。

In Tokyo.
東京

と答えたら、東京の天気を英語でズラズラーっと、説明してくれました。

 Currently in Tokyo Japan, it’s 45 degrees with cloudy sky.
 Today’s forecast has intermittent clouds with a high of 47 degrees and a low of 33 degrees.

 現在の日本東京の天候はくもり、気温は45℉です。
 本日の天気予報では断続的な雲り空で、最高気温は47℉、最低気温は45℉の見込みです。

続いて、

What is the effect of climate change?
気候変動の効果は何ですか?

 I'm sorry, I don't know.
 すいません、知りません。

更に、

''Do you know the population of America?'
アメリカの人口を知っていますか?

 It's about 323 billion in U.S.A.
 約323億です。

このような感じで、普通に英会話をすることができました。

他にも、「○○って誰?」と聞いたら教えてくれたり、最近のニュースのことを質問したら、そのニュースを読み上げてくれたりもしました。

こんな風にして、あたかも人間と会話するような感じで、話をすることができるんです。久しぶりに感動してしまいました。

複雑なスイッチ操作が不要で、言葉でやり取りすることで家電デバイスを制御したり、今日の予定を尋ねたり、天気やニュースを確認してから出かけることができるので、ご年配の方にもとても重宝する装置だと感じました。

以上、Alexa の能力のほんの一部だけなので、今後さらに調査して、改めてレポートしたいと思います。

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